何故クラウドやデジタルは必要か?
データドリブンのすすめ。
中小企業にとって、IT投資は大き負担です。業務のデジタル化は必須です。IT投資が負担的ない中小企業には、明るい未来がありません。生き残るためには、業務の活動結果をデータ化して再利用する必要があるからなのです。中小企業のステージには、3つのステージがあると言われています。まず①倒産しない会社になる、続いて②儲かる会社になる、そして③成長する会社になる、の3つの段階です。
企業の血液はキャッシュフローです。そして、キャッシュは多くの場合、金融機関に支援をもらい中小企業は生きています。そのため自己資本と他人資本の違いを理解し、BSの中身を育てていく訳です。しかし、創業間もない中小企業は、社長の職人センスで支えられていることが多く、財務が概して苦手です。しかしPL脳を脱し、負債比率、自己資本比率、BS科目の利益剰余金を理解して、資金の投下先を制御しましょう。
また、PLは税理士に任せっぱなしではなく、簡単になったクラウド会計などで積極的に理解してください。月次決算、業績に貢献するセグメントなど、多くの視点で企業を分析することが出来ます。①の倒産しない会社になるために、キャッシュフローを知ります。特に、保証協会から地銀へお付き合いが変わる企業規模では注意が必要です。キャッシュアウトは即ゲーム終了であるため、慎重に自社の財布を知り、キャッシュ計画を実現してください。
続いて②儲かる会社になるために、キャッシュの源泉を理解します。分析は、NICE to HAVEでなく、今はMust haveになりました。データドリブン経営です。難しいものではありません。収益の高くなる理由が、誰(顧客)によるものか、誰(社員)が貢献したか、何(商品)、どこ(地域)の貢献によるものかを知り、展開し、再現と最大化を反復します。この強力な武器を使うためには、日々の業務をデータに記録しておく必要があります。今のご時世にデータを使わず、正しい判断を続けることは不可能です。また、正しくない判断をした場合の発見や、対策の精度も、データを使わ(え)ない企業とは雲泥の差です。過去データの分析が出来る環境を確保しましょう。
そして儲かる会社から、③成長する会社になるためには、やはりデータが重要です。設備や社員への投資を確保し、将来の収益に備えます。事業への投資を行うと、投資に対する回収を計画的に観測します。これは過去のデータ分析だけではなく、この先の見通しの分析です。見通しを回収する仕組みも必要になります。しかし、これがある事により、期末よりも前に、進捗を理解し、先手の対策や判断が出来るようにする訳です。これによって成長のサイクルを制御して、成長します。
この様に、中小企業の各成長ステップ、全てにおいてデータ活用が大きな勝敗の分かれ道になります。近代は可処分時間の取り合いです。しかし、良くも悪くも時間は万人に平等であるため、分析で対策を時短して結果を急ぎます。③では事業ポートフォリオを考えて、将来ポートフォリオに合わせた資源の配布を制御します。また、シナジーが期待できる企業とは、M&Aによって成長までの時間を買う事も増えました。しかし、ここでも財務デューデリだけでなく上記②で触れたMA先の過去実績の分析も大切です。自社の企業価値を高め将来の、より大きな資金調達の機会(株式公開)へも備えるわけです。
中小企業の成長ステージである、①倒産しない会社になり、②儲かる会社になり、③成長する会社になる、の3つのステップでは、当初事業の職人である創業社長が、商人として拡大に成功し、そして事業化として、より多くの自己資本を株式市場からも調達し、資本コストを理解して儲かるポートフォリオをデザインするステージへの進化を表しています。全てのステージにおいて、デジタル/クラウドによる、業務のデータ記録とデータ分析は、勝つための最低ラインであり、IT投資は必須なのです。
長くなりましたが、貴社のIT投資や、それを進めるDX人財の育成は、グループ生産性研究所へ相談してください。貴社の成長のフライホイールが回るために貢献します。
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